インプットとアウトプット その2(3Dプリンター)
2021年5月22日 Dr. tana 0 Comments
その1の記事を書いた2019年2月に導入した口腔内スキャナー:TRIOS3 のおかげでインプットが劇的に楽になりました。
メリットはその1で書いているので省略しますが、思っていたよりもメリットが多く、大きいです。
使い出して気がついたことは
- 検査の時間読みが出来るようになる(基本的に失敗が無いから)
- 精度が一定=誰が操作してもだいたい同じ=印象材の収縮、膨潤が無い・石膏の硬化膨張が無い
- 石膏模型の保存場所がいらなくなる。石膏を削る騒音、粉塵が無くなる。
- コピー、データ保管が簡単、一瞬
など。もちろんデメリットもありますが、長期使用でさらにメリットを享受できるものと考えています。
さて、せっかく取り込まれたデータは実態がないため、何かを作るためには3Dプリンターが必要になります。これをアウトソースするのが手っ取り早いのですが(メールで送って終わり)、当院は3Dプリンターも買っちゃいました。
Form 2 に加えてForm 3 まで追加して2台体制で使っています。
こいつもなかなか癖のある機械で、何度も失敗しましたがいろいろと作って診療に役立てています。14時間かけて出力したのに失敗したのはこちらー ↓
これを使って何するの?って方は下の動画をご覧ください、1分程度です。
今ではこの時よりも応用範囲が広がり、ほとんど型取りが必要なくなりました。残ったのはいわゆる”バンド印象”という奴です。これも3Dプリントで作成しましたが、もう少し改善が必要です。
歯科って削って、詰めて、矯正もワイヤー曲げて、器具を付けて。。。とアナログで職人的な世界である一方”歯の大工”などと揶揄されたりしますが、インプット・アウトプットがデジタル化することでアナログ+職人の優位性が減りつつあると同時に、時代の変化・機械の進化に対応し、逆に利用する人・企業が台頭する時代になりつつあると感じます。
デジタル化によって、手法は変わりつつあるのかもしれませんが”患者さんによりよい治療を”という軸足はブレません。