インプットとアウトプット その1
2019年2月21日 Dr. tana 0 Comments
僕たち医療従事者にとって、アウトプットとは患者さんに合った良い医療を提供すること。
日進月歩の医療技術や、命に関わることもあるので、「知らなかった」ではすまされない重要な知識を得る=インプットするために年に数回ある学会や勉強会に参加します。
あ、そうそう昨年秋の学会では小児の口腔ガンの講演を聴きましたが、2週間以上つづく口内炎はガンを疑えと言っていました。堀ちえみさんと同じ舌ガンで舌を半分切除した症例も見ましたが、とにかく早期発見が大事です。
若手の頃は学会という口実でいろんな所にいけるという半分観光気分だったのですが、いまでは観光気分もすっかり消え・・・ることはありませんが、割合はぐぐっと小さくなっています(笑)
さて、ここ十数年の矯正歯科の話題で興味があったことは
- CTの普及
- セルフライゲーションブラケット(ワイヤーの止め方に工夫がされていて治療が効率化できる)の登場
- アンカースクリューの登場
- マウスピース矯正の登場
でしたが、ここ数年熱いのが口腔内スキャナーによる印象採得です。
みんなが苦手な型取りをやめて、立体的にスキャンしてしまおう。というもの。
メリットはたくさんあり、いわゆる”銀歯”などを作る一般歯科での普及が先でしたが、矯正歯科でもメリットがあります。
- 子供の型取りが減る(子供のほとんどは型取りが嫌い)
- スキャン出来ているかその場でわかるので確実(取り直しによる時間のロスがない)
- 複数のセットアップが短時間で可能
など、まだまだありますが、わかりやすいメリットとしてはこんなところでしょう。
新しい技術でインプットの精度とスピードが上がったので、次はアウトプットをどうするかですね。
いろいろと考えていますので、こうご期待。
*セットアップ=模型の歯を実際に動かしてみるシミュレーション 1つ制作するのに数時間かかる面倒なこと
*画像は(株)松風さんからお借りしました。