ようやく環境が整った話
2023年4月8日 Dr. tana 0 Comments
こんにちは。久しぶりの投稿です。
デジタル化を進めていくと必ずぶち当たるのが”ソフトウェア問題”です。
ソフトウェアが貧弱だと労力ばかりかかって、デジタル化=めんどくさい。になりかねません。
実際口腔内スキャナーの歯冠データとCTの骨や歯根のデータを重ね合わせたくても、既存のソフトウェアでは歯根データの抽出に時間もかかるので、あまり行っていませんでした。
最近2つのソフトウェアがアップデートされ効率が激的に上がりました。
いつも使っている歯を動かすorthostudioのバージョン6
数クリックで歯牙を自動分割してくれるようになりました。
それと、CTデータから歯根と歯槽骨データを抽出するのは Blue sky plan
数時間かかっていた作業がこれも数クリック・・
これを数クリックで重ね合わせると。
ほどほどに正確な歯根データをもった歯牙データが手に入ります。
見えている歯だけに意識が向きがちですが、歯根の平行性、歯槽骨と歯根の位置関係を意識して治療計画を立てることが大事です。実際その通りに治療が進むかどうかはさておき、骨と歯根が見えているかどうかだけでも治療に対する意識はかなり違ってくると思います。「理想はこうしたいけど、骨の厚みを考慮するとここまで」とか。
それらを無視した治療計画だと、歯槽骨から歯根が飛び出たりするリスクが高まります。
機材に続いて、ソフトウェアの進歩。ようやく環境が整いつつあります。
最新機材=最新の治療=最適・最高の治療ではなく、それらを統合するソフトウェアの進歩は必須で、しかもそれらをきちんと扱える人間がいないと意味がない良い例です。