ほとんど痛くない注射
2016年9月27日 Dr. tana 0 Comments
こんにちは。副院長の田中(筋肉痛)です。
今日は皆さん大っきらいな麻酔の注射のお話です。
歯科治療の何か痛いって、麻酔が痛い。 これっておかしいでしょ! と常々思ってます。
矯正専門医はあまり虫歯を削ったりしませんし、この病院では歯を抜くことも依頼するので、麻酔の注射をすることは1週間に1度あるかないかの頻度です。
しかし成人矯正では上顎にアンカースクリューを埋入することが多くなり、そのために仕方なく麻酔の注射をしていますが、疲れる。正確に言うと、「痛くないように麻酔をするのが疲れる」です。
麻酔の痛みはたぶんこの2つ
- 針が刺さる痛み
- 麻酔液が入ってくる痛み
1・に関しては表面麻酔をすればいいことです。うちでは皮膚科で使われているペンレスというシールを3分間貼っておきます。これが結構効きます。それと、できるだけ細い針を使うこと。
2・これはゆっくり液を注入すればいいだけのことです。みなさん時間がないのかなぁ。。
うちでは1回目にごく少量粘膜下に注入して3分。
2回目に骨膜に届くところまで刺針して注入します。
なので、表面麻酔3分+1回目3分+2回目3分=合計9分もかかっています。
ちなみに冷蔵庫に入っていた麻酔液をあらかじめ温めておくと痛くない ってのは学会で否定されました。
この手間のかかる注射を楽にしようと、ようやく電動の注射器を試しています。
ちょうど電動歯ブラシぐらいの大きさで、startのマークに触れれば液が ポタッ ポタッ と出てきます。もちろん速度も調整可。
使ってみてよさそうなので正式採用になりそうです。
「痛かったら全額返金します!」 なんてことは言いませんが、ほとんど痛くないはずです。
お試しあれ
・・・・・・ではまた。
2016/10/17 追記 針が無く、空気圧のみで麻酔をする機器もありますが、でかいです。また音と衝撃がすごいようなので不採用です。 進行した歯周病の治療には向いているようです。